団体交流会について
不登校親子応援ねっとでは、2009年『不登校親子応援ガイドマップ』の第1版を作成した後、掲載にご協力いただいた支援団体様方がお互いに顔の見える関係になることを目的として、発行の翌年から『不登校支援団体交流会』を毎年開催してきました。
支援団体の代表や教育関係者の方々にお集まりいただいて、テーマにそって話し合いを行いながら意見交換と情報交換を行っています。
親の会の方は、住まいの近隣地域にある子どもの居場所やフリースクール、相談できる場所などの情報を持ち帰り、保護者の方々にお伝えくださいます。
スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラー、教職員の方々は、子どもや保護者の悩みや困難に応じた団体を紹介することができます。
心理学を修める学生さんや不登校に関するボランティアに感心のある学生さんが参加されることもあり、研究や実践の場でも活かしていただいていると伺っています。
時には、不登校のお子さんを抱えるご家庭の方と支援団体をつなぐ「マッチングの会」を設けることもあります。
悩みを抱えた人が孤立しがちな現代社会においては、人とのつながりは非常に大切です。子どもが学校に行けなくなると、不登校は増えているとはいえど、所属する学校の中ではその人数はさほど多くはないため、誰に相談してよいかわからない、相談場所はわかるが、同じ思いをしている人たちとの出会いがないということが、当事者や家庭の不安感を高め問題を大きくしています。子どもも保護者も、学校に行けないことを後ろめたく思うことからはじまりますが、心ある人たちとの出会いにより、まずは少しでも気持ちを軽く楽にすることが大切です。
応援ねっとの不登校支援団体交流会は、地域のセーフティネットである団体が一堂に会し、お互いが支援者としてできることを有機的に結合させる場です。子どもの足で通える場所、思いを同じくする親が対面で会える場所など、不登校に関する社会資源が住まいの地域の中にも存在していること、また不登校のご家庭は心ある人たちに見守られてサポートされることを確認できる有意義な場です。